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COVID-19の状況下での子育てのヒント

NPO法人HFIは、アジアの貧困地域の就学・生活自立支援を行っています。

COVID-19の状況下での子育てのヒント

外出自粛、ソーシャルディスタンス、というようなコロナの緊急事態宣言下にあって、家という閉ざされた空間の中で、子どもも親もストレスを抱えている状況があるでしょう。それまで意識されもしなかった家族の問題が見えてきたりすることもあるものです。そのような状況をどのように乗り越えていったらよいのか。コロナの感染拡大は、いつまでも続くものではないはずです。いくつか共に考えてみたいと思います。

1.コロナウィルスについての子どもの理解を助ける

子どもがコロナウィルスの問題を理解できるように、コロナの問題を話して聞かせましょう。マニュエル・モリナ作の「コロナブックス」は、親が読み聞かせをしながら、コロナウィルスについて理解できる助けとなります。これによって、子どもたちの声に耳を傾け、彼らの不安を表現するように助けましょう。不安を語るだけでも、気持ちが落ち着くことは、よく経験することです。そして、子どもと一緒にニュースを見てみましょう。そこにはたくさんの情報があり、なぜ、子どもが外出自粛をし、ソーシャルディスタンスを守らなければならないのか、を理解する助けがあります。政府から発表された情報に基づいて、わかりやすく言い換えてあげます。そして、偽のニュースやデマにも用心することを教えることができます。

2.家族の生活スケジュールを確認します。

次に、このような時であればこそ、家族が協力し合い、お互いの居心地のよい生活パターンを調整することでしょう。それまでバラバラで、自己中心に自分のやりたいことだけに心を向けて生活していた状況を素直に認め、この困難な時期を通り過ぎて、パンデミックが終了した後に、元の状況に戻るためには、協力し合わねばならないことをよく語ることでしょう。そして父親が今日してしまわねばならないこと、母親が今日終えてしまわなければならないこと、そして、子どもが取り組まなければならないことを確認し、お互いの共有すべき時間、それぞれが行う趣味の時間、就寝時間などを調整することです。

大切なのは、このような時にこそ、家族の一番弱い立場にある人に、しわ寄せが起こり、それが後で大きな火種になることを心得ておくことです。つまりそのような事態にならないように、母親は子どものペースをよく理解し、配慮し、父親(夫)は母親(妻)の性質をよく理解してケアに努めることでしょう(もちろん、妻も、夫の性質をよく理解し、心を通じ合わせるように努力すべきです)。そこで親は、よく話し合って優先順位を明確にしたいものです。時間は、24時間しかありません。そして、十分な睡眠と自分一人の時間も必要なのです。

このような余裕のある家族関係が取れるためには、これまで通りの忙しい生活に一旦ピリオドを打って、少しゆっくり動いてみることです。高速道路を、しばしばどんどん飛ばす人もいますが、結局、目的地への到着時間は10分程度の差であったりするものです。「急ぐな狭い日本、せかせかするな狭い家庭」です。コロナ禍が与えてくれている時間を、家族の平和のために上手に使いたいものです。

3.情緒的な心のつながりを大事にする

ソーシャルディスタンス(社会的距離)を取るということは、ソーシャルアイソレーション(社会的孤立)を助長することではないはずです。このような時にこそ、互いの心を推し量り、情緒的な支え、力となる家族であることを大事にすることです。そこで、子どもが、何もすることがない、つまらない、という時にこそ、田舎の祖父や祖母に絵手紙を書かせてみる、友達に絵手紙を書かせてみる、電話で話させてみる、そんな情緒的なつながりがもてる工夫をしたいところです。

4.家族で楽しい時を持つように心掛ける

笑いはとても重要です。家族と楽しい時を過ごすように努めることです。もし時間的な余裕があるのでしたら、家族で過去の写真集を眺めたり、一緒にインターネットで映画を見たり、人生ゲームをやってみたり、ドンジャラをやってみたり、そんな時間も必要でしょう。そして、喧嘩が始まった時には、沈みかけている船で、そんなことをしている場合ではない、と心得るべきです。コロナに感染した場合、重症化する方は、一挙に重症化する、そんな脅威に私たちは囲まれているのです。家族に衝突が生じたら、タイムアウトのリミットを決めておくべきでしょう。物事が手に負えなくなる前に、手を打ちたいものです。また、どうしてもぐじぐじしてしまう傾向のある子どもの場合、それを否定せず、言わせておくことも大事です。ただ、親の都合も伝えておきましょう。これが終わったら、聞いてあげる、と自分が落ち着いて聞ける時間を取ります。聞ける時間にはお茶を入れて、おやつを出して、耳を傾け、ある程度聞いたら、お母さんだったらこう考えるけどな、と言って、続きは、また、何時から、とお母さんの時間があることをわからせていく対応が有効な場合もあります。人は、自分が理解できないことが起こる時、それが言葉化されるまでしゃべり続けると言われます。しかし、言葉化は、即座には起こりません。特に子どもは、成長する中で理解力も成熟していくのですから、上手に時間稼ぎをしながら、子どもの成長を待つことも大切です。特にこのようなストレスフルな社会状況においては、親も完璧に何もかもできないことを心得、力を抜きながら、やり過ごすことなのでしょう(HFI代表、福井誠)。

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